2005年12月

2005年12月31日

とうとうソニーマン最終日

今日は12月31日、大晦日です。

実家の京都に帰ってきましたが、空気が冷たくて凛としていて
すがすがしい気持ちになります。

そして、
8年ソニーマンとして勤めてきた最終日となりました。
除夜の鐘がそのままカウンダウンと合図となります。

そして、今日一番重要なのは改めて両親に退職の報告をすることです。

会社を辞めるに当たっては周りの方々に相談する人もいれば、
自分一人で決める人もいます。

僕自身は後者で、自分自身で深く悩んでから一人で決心して
報告するような性格のようです。
なので、いつも両親にはビックリさせてばかりの人生だったように思います。

就職の際も突然の「東京に行くから」という事で親を驚かせました。
すっかり関西の企業で働くと思っていた両親は一瞬がっかりしたようでしたが、
それでも暖かく送り出してくれました。

今時珍しく、京都の出立の日には家族総出で、新幹線のホームで
見送ってくれたのを覚えています。

京都から出発した新幹線が東京駅に近づくときに、東京タワーが見えた時、
とうとう東京で働くんだと思ってとても呑み込まれそうになった初々しい気持ちを
今でも覚えています。
(今でも東京で一番好きなものは東京タワーなのですが。)

東京タワー

僕もそうした暖かさを受け一生懸命頑張ろうと心に誓いました。
家族も突然一家揃ってソニーファンに転進。それまでシャープ製で固められた
家のAV器具は全てソニー製へ…。そして、母親は家族の中で誰よりソニー通で、
僕より早くソニ?のニュースを知っていました。

そんな両親に退職の意思を伝えたのは2ヶ月前。そして今日改めて
最後の報告をした次第です。

前回話した時は心配も反対もたくさんされましたが、
今日は家族も全員晴れ晴れした気持ちでいます。

自分自身はこうした所でも、よく本で読むような波乱万丈の中での起業や、
運命的なストーリーの中での起業というようなベンチャースタイルではなく、
非常に一般的な感覚と手順の中で会社を退職し、新会社を設立してきたように
思います。

特に"自分は周りの方々に支えられて成長してきた"という思いが強く、
そうした方々の「信頼」や「期待感」を大切にして歩いていこう。
という事が今一番自分にとって大切な価値観です。
退職の際にも、多少驚かれる事はあったものの、お世話になった方々に
きちんと報告と御礼をすることができ、皆様から本当に暖かいエールを頂きました。

ソニーを退職しても、自分はソニーという大きな家族の中で生活をしていき、
艱難辛苦を同期や職場の先輩・尊敬する上司方々と共にしてきた訳で、
その歴史が消える事は無いでしょう。
今後も、その繋がりを大切に、ソニーマンであった誇りを大切に、
明日から始まる新しい道を進んでいこうと思っております。

本当にソニーマンとして生活できて幸せでした。最高のソニー人生でした。
本当にこれまでご指導頂いた皆様、支えてくれた皆様、一緒に大笑いしたみんな
本当にありがとう。

Digital Dream Kids! 

今後も、そうあれるよう毎日ワクワクしながら
ソニーのようにたくさんの方に愛される会社作りを目指して行きたいと思います。

シャンパン

yasuyukihattori at 23:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2005年12月30日

ラスト2日・・・

今日は年賀状の作成で大忙しです。
眠い…。

ソニーを卒業する時期なのでたくさんの人に年賀状を出そうと
張り切りましたが、メールアドレスは分かるけど、
住所が分からない人の多いこと、多いこと…。
(という事で言い訳ではないですが、全員の方に年賀状出せずに
申し訳ございません。)

しかし、
この辺がフト次のビジネスを考え付くきっかけになったりして。
フムフム。

昨日退社の御礼メールをたくさんの方々に出させて頂きましたら
今日はたくさん返信が返ってきていました。
皆さん激励の文章ばかりで、一つ一つ読みながら自分は本当に
幸せなソニー人生を暮らしていたのだな…と改めて目頭が熱く
なりました。

ちょっとづつ返信を書きながら、それぞれの方との思い出を
振り返ったりしていると、結構あっという間に時間が経ってしまいます。

時間は本当に大切ですね。
そう。そんな事を考えている間も
ソニー卒業の日、そして新しいしい人生のスタートの日は
刻一刻と近づいている訳なのですから。

(↓ネットで見ていた素材集でいいなと思った年賀状用のデザイン。
でも実際には別のデザインになってしまいましたが…)

素材集より

yasuyukihattori at 23:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!Good Bye Sony 

2005年12月29日

本日ソニー株式会社、最終退社日でした。

今日は8年勤めてきたソニー株式会社の最終退職日となりました。

自分自身まさかこの日が来るなんて未だに全然信じられません。
ソニーが大好きで、一生ソニーの為に身を捧げるつもりでした。

昨日までは結構平気だった気持ちも、今朝からだんだん寂しさが込み上げ
まさに走馬灯のように色々ソニー時代の思い出が浮かんできます。
特にお世話になった方々の笑顔がたくさん思い浮かぶのは、自分自身
ソニーを通じて、多くの方々と出会う事が出来た。と、一番その事をソニー時代の
財産だと思っているからでしょうか?

ソニー本社の前にて

ソニーは自由闊達の会社の代表ですが、
まさにその意味では自分は"自由闊達"を
体験してきた人間だと思っています。
本当に様々なチャレンジをさせて頂きました。


武道館と、国技館、両方でイベント制覇した人物も
なかなかソニー広しと言えどいないんでは無いでしょうかね…。
それも本当にアイディアと情熱だけで実現してしまった訳なので、
本当に心の広い会社だったと感謝しています。
(このストーリーは結構面白いのでまた別の機会に書きます。)

そんなこんなで、自他認める"ソニーっ子"
ソニー生まれ、ソニー育ちの服部恭之は、
突然芽生えた自立心を抑える事が出来ず、結果急スピードで会社を退社する事になる訳です。

かつグループ16万人?の会社から、突如数名でベンチャーを創業…。
コピーも来月から1枚10円。名刺も手作りで、かっこいい英語表記の裏紙面は無し。

何かも大企業で働いて時代とは異なる道を選択する事になる訳ですが、
果たして上手く行くのでしょうか?

・・・という事で、

今日の最終出社をきっかけに、自分自身の成長記録と、会社の記録、
そして、今大企業にお勤めの方で、起業やベンチャーへの就職を検討されている
そんな"転進組"にとって、まさにケーススタディ?となるべく
ここにブログを出来る限りマメに記載していきたいと思っています。
(皆さんの起業を後押しするいい事例なるよう、頑張らないと!)

さて、12月31日の退社まで残り2日です。
除夜の鐘が鳴るのと同時に、カウントダウン。新しい人生のスタートです。

キュリオと一緒に記念撮影

yasuyukihattori at 23:30|PermalinkComments(3)TrackBack(0)clip!Good Bye Sony