2006年02月28日

【火曜・ニュースの視点】/「ソニー子会社の売却」/(59日目)

※今週はこのニュースを知っておけば情報通!的なお役に立てるテーマで記載します。


と言いつつニュースの内容は若干ソニーに偏りがちです。ご勘弁下さい。
という事で、今朝は「ソニーの子会社6社が日興プリンシパル・インベストメント(NPI)に売却される」旨のニュースに関してです。


まずこれは昨年9月に計画された中期計画を実行に移すという事でソニーの有言実行が成された。という経済的側面と、その裏で創業者盛田さんの多角化戦略を現マネジメントがとうとう覆した。という歴史的な側面があります。

これまでもこの6社(ソニープラザ<小売>、マキシムドパリ<飲食>、ソニーB&Cラボ(CPコスメ<化粧品>含む)、ソニーファミリークラブ<会員クラブ>、ライフネオ<アサヒビールとの合弁スポーツジム>)の売却は経営陣により画策されてきましたが、創業者の意向があり実現されずに来ました。

(ソニプラもとうとう別会社に)
ソニプラ







これまでの創業者が盛田さんとの繋がりが深かったのもその1つかもしれません。現経営陣はその意味では盛田さんとの関係は薄く、こうした不可侵領域の改革にも着手し安かった事が、この案件を成就させた一つのKeyであったのかもしれません。

また今回の売却には日は「MEBO」という方法が採用されています。MEBOではなく、MBOはたまに聞かれた事いるかもしれませんが、「Management Buy-Out」の略で経営陣による株の買取による経営権の取得を指します。例えばライブドア社長の平松さんは、元々米会計ソフトのイントゥィットで社長をされていた際、このMBOにより経営陣で買収し、「弥生会計」を設立されました。

今回も51%の株がNPIで取得し持ち株会社を設立しますが、その持株会社株式の一部を
経営陣と従業員で分配する事になります。経営陣だけでなく従業員もその株式の分配を担う事で、E=Employeeが入って、MBOではなく、MEBO(Management Employee Buy-Out)と呼ばれる事になります。

非常にレアなケースですが、例えばプランタン銀座は、当時ダイエーの持ち物でしたが、経営陣と社員が富士キャピタルマネジメントと共同で買取を行ったケース等がありあります。

ちなみにMBIとはManagement Buy-InでVC等が買い取った会社に経営陣を派遣する手法です。またEBOというケースもあり従業員だけで会社を買取る方式です。が、ほとんど事例ございません。アメリカでクライスラーが危機に瀕した時に従業員が株を買取りましたが25%程度で完全に経営権を握った訳では無いです。

ただEBOには"協同組合"的な意味が強く、会社再生の一つとした活用される事も十分ある訳です。
こうしたMEBOやEBOにより、やる気のある経営陣と従業員で会社を再生する方向性はきっと今後一つのスキームになると予感しています。
例えばライブドアですが、従業員はとっても優秀な方が多いと聞いています。とすれば現在の経営陣と従業員でライブドアをBuy-Outしてしまう。という手はどうでしょうか?それこそ、新のホリエさん脱却経営のなかもしれません。


yasuyukihattori at 11:39│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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