2006年04月21日
◆新ネット広告論 《金曜・ネットトレンド.15号》/111日目
金曜日はネットの最先端を発信していきます。
もう新しくも何とも無いネット広告ですが、勢いだけは全然止まりません。
昨日プライスウォーターから発表された2005年の米国におけるインターネット広告費は前年比30%増の125億ドル(約1兆3千億円)大幅な成長。
日本でも電通が発表した内容では前年比54・8%増の2808億という成長が止まりません。
その中でも際立つはやはりグーグルとヤフー
グーグルが20日発表した今年1-3月期決算は、売上高が前年同期比79.4%増の約22.5億ドル(日本円で約2650億円・・・わずか3カ月の総額で、ほぼ日本の昨年のネット広告費と同じ金額です。ヒエー。)、最終利益は60%増の約6億ドルで、利益率が30%ぐらいあります。そのほとんどがネット広告からの収入。無茶苦茶です。
ちなみに昨年日本のネット広告費のうち約600億円がヤフーの売上げ。ほぼ4分の一がヤフーでしたが、今年の2006年3月の決算ではヤフーは前期比48%増の1736億円。恐ろしい企業になってきています。
もう新しくも何とも無いネット広告ですが、勢いだけは全然止まりません。
昨日プライスウォーターから発表された2005年の米国におけるインターネット広告費は前年比30%増の125億ドル(約1兆3千億円)大幅な成長。
日本でも電通が発表した内容では前年比54・8%増の2808億という成長が止まりません。
その中でも際立つはやはりグーグルとヤフー
グーグルが20日発表した今年1-3月期決算は、売上高が前年同期比79.4%増の約22.5億ドル(日本円で約2650億円・・・わずか3カ月の総額で、ほぼ日本の昨年のネット広告費と同じ金額です。ヒエー。)、最終利益は60%増の約6億ドルで、利益率が30%ぐらいあります。そのほとんどがネット広告からの収入。無茶苦茶です。
ちなみに昨年日本のネット広告費のうち約600億円がヤフーの売上げ。ほぼ4分の一がヤフーでしたが、今年の2006年3月の決算ではヤフーは前期比48%増の1736億円。恐ろしい企業になってきています。
と言う事で無茶苦茶な事が起こっている訳ですが、前回言ったようにネット利用者の伸び率は実は初めて昨年度割れしてきており飽和状況。
今後、利用者が増加するから=ネット広告が伸びる。という方程式は崩れていきます。
結果、これだけ成長しているにも関わらず各社ともにネット広告の新しい姿を模索していかなければすぐにでも蜃気楼のように消えて無くなる砂上の楼壁。それがネット広告であると言っても過言ではありません。成長し続けなくては・走り続けなければ死に絶えてしまう。成長の先に安定の無い世界観。たまに空しさを感じたりもします。
しかしテクノロジーの変化はそうした中から生まれる訳で、例えば本日NECとサイバーウィングはTVのCM素材をそのままネットでも利用できる、国内初のTV・ネット両広告管理システムを発表しました。これによりTV・ネットの両方の出稿・編成等の管理が一気に出来る訳で、TVCM⇒ネットに誘導。なんてキャンペーン連動が簡単に出来るようになってきます。金額は1億円から。既にBIGLOBEが導入決定です。
TVCM⇒ネットに誘導で一番今年上手かったのは、ライフカード。オダギリジョー主演のCMは毎回途中までしかCMで放映されないので、結果をネットで見ないと行けません。また、マキアージュも同じく4人娘がきゃあきゃあCMで言っているだけで商品の事はほとんど触れられず、基本ネットで見てね。というスタンスです。
こうした手法が定着してきて、結果ネット広告は偉大なるGoogle様率いる、ロングテールへの広告システムと、TVと合体したマスメディアという2つの方向にグっと引っ張られて行く訳です。後はTVと切り離されたネット単独の世界がマスメディア化するかどうか?つまり、USENのGYAOやヤフーのTVBAN等の取組みが成功するかどうか?これは結構未知数で、USENはGYAOのコンテンツ収集に苦しみ大幅は減収。
言わずもがな混沌とした世界な訳です。
結論ですが、今後のネット広告の僕の勝手なキーワードは
◆マスニッチ(2極化)
ニッチメディアであったネット広告は今後マスメディア化(TVと連動)と偉大なるニッチ群メディア(Google等)に分かれていく。
◆人身媒体
企業⇒購買者への一方的な広告配信から、企業⇒人→人→人⇒購買者的な途中にたくさんの人が介在する人メディアへ。
◆ノーブラ(ノンブランディング)結果、人が途中で入ると利があるか面白いかしか記憶に残らず、再配信されていかないから、ブランド<商品・サービスの内容が重要に。ブランド広告<販促広告へと流れていく。
◆オールダイレクト広告⇒商品購買の喚起から、広告=直接商品購買の入り口化へ。地上派デジタル、ワンセグ、携帯広告、電子マネーの流れの中で、見たらすぐ買う世界が到来。考える暇すら与えない殺伐とした世界が到来。そのうちマイノリレポートじゃないけど、角膜認証とかでキョロキョロ町を見渡すだけ、ネットでボーっと見ているだけで、アフェリエイトでお金が入り込んでしまう。そんな世界が来るかもねと。