2006年05月16日
◆中央青山は何故処分が強い?《火曜・ニュースの視点.19号》/136日目
火曜日は今週はこれだけ知っていれば大丈夫!なニュースを掲示
本日、郵政公社が中央青山を監査役から外す事を決定しました。
■どんどん進む中央青山離れ
先週、東洋水産並びに資生堂がこぞって中央青山からあずさ監査法人への乗り換えを発表したのに続き、昨日は東レが取締役会で中央青山外しを決定。今回の郵政公社の発表もさらに中央青山離れを加速させそうです。
■そもそもの経緯
今回の処分はカネボウの粉飾事件に中央青山が大きく関与したとして金融庁より一部業務停止命令が下されたものであり、周知の通り日本においておよそ上場企業の9割を担当する4大監査法人(中央青山、あずさ、トーマツ、新日本)の1社が処分対象になるのは初めての事例。
(アメリカでは、エンロンの会計操作事件で、当時世界5大監査法人であったアーサー・アンダーセンが解散に追い込まれた事例があります。ちなみにその時は自主解散でした。ちなみにアンダーセンコンサルティングは当時アーサのコンサルティング部門が独立して法人化。"アンダーセン"の名称で訴訟沙汰になり、その後アクセンチュアという名前になりました。と言う事でアンダーセンの名前は見事に消え去る事となります。)
中央青山は、担当した山一證券やヤオハンジャパンの粉飾決算が刑事事件となっているほか、破綻した足利銀行の監査を巡り、2005年1月に金融庁から戒告処分を受けていました。さらに今回カネボウの件で息の根を止められた。という事で厳しい処分が下されたものと言えます。
従来より中央青山は処理が早い事で有名。逆に言えばザルだとも一部言われていた事もあり事件そのものよりも、内部統制の問題が今回処分の大きな対象となったとも言えます。
■今後どうなる!〜動きの鈍い他監査法人と目ざといPWC〜
今後、1800社に及ぶクライアントは自分達の行き先を考えていかねばなりません。クライアント企業にとっても監査法人の変更は取締役会等の承認を経る必要もあり、そうとう大きな労力を伴います。また、他の監査法人も既に業務満杯で、実質中央青山の業務を引き継げるキャパシティがございません。と言う事で若干どんどん監査法人が切り替わるような変化がまだ起きてない所があります。
また監査法人が変わったせいで、諸々明るみになる事実も出てきそうで、コンプライアンスがしっかりしていなかった企業はかなりビクビクしているのではないでしょうか?
幾つか事実が明るみになっただけでも、相当ニュースになると思われる為、社会の混乱は避けられないと思われます。
そうした中でかなり混乱が予想される中、本日金融庁長官は「混乱も仕方ない」発言をし、間違ったままダラダラ行くよりは、一旦混乱したとしても正常化を進める方向を示しました。
そうした中、現在中央青山と提携しているPWC(プライスウォータ)が日本に新たに監査法人を設立する事を発表!
ごっそり中央青山の顧客を取るつもりだと思われますが、何ともタイミングのいい話だなぁと…ちょっと辟易。
ただPWCは海外ではトヨタやソニー等の監査を勤めており、こうした企業がグローバルに監査法人を統一化する流れは今後起きてきそうです。
■でも本当になんでこんなに厳しいの?〜竹中VS与謝野〜
これには風説がありまして、三井住友や中央青山は前の金融大臣・竹中さんの懇意会社として有名。それが与謝野馨さんに金融大臣が代わり、竹中新派外しを画策した。というのがもっぱらの噂です。
竹中VS与謝野の戦いは、最近日増しに強くなってきており、この影響をもろに受けた結果。と言えるのかもしれません…。
ついでですが、
山本一太議員が安部晋三応援歌を歌って、森前総理に起こられ、それでも「嫌だー俺は安部さんを応援するんだー♪」って言って当の安部さんを困らされている件、、、
正直、情けなく、ほんとどうかなぁ・・・と思ったりします。
本日、郵政公社が中央青山を監査役から外す事を決定しました。
■どんどん進む中央青山離れ
先週、東洋水産並びに資生堂がこぞって中央青山からあずさ監査法人への乗り換えを発表したのに続き、昨日は東レが取締役会で中央青山外しを決定。今回の郵政公社の発表もさらに中央青山離れを加速させそうです。
■そもそもの経緯
今回の処分はカネボウの粉飾事件に中央青山が大きく関与したとして金融庁より一部業務停止命令が下されたものであり、周知の通り日本においておよそ上場企業の9割を担当する4大監査法人(中央青山、あずさ、トーマツ、新日本)の1社が処分対象になるのは初めての事例。
(アメリカでは、エンロンの会計操作事件で、当時世界5大監査法人であったアーサー・アンダーセンが解散に追い込まれた事例があります。ちなみにその時は自主解散でした。ちなみにアンダーセンコンサルティングは当時アーサのコンサルティング部門が独立して法人化。"アンダーセン"の名称で訴訟沙汰になり、その後アクセンチュアという名前になりました。と言う事でアンダーセンの名前は見事に消え去る事となります。)
中央青山は、担当した山一證券やヤオハンジャパンの粉飾決算が刑事事件となっているほか、破綻した足利銀行の監査を巡り、2005年1月に金融庁から戒告処分を受けていました。さらに今回カネボウの件で息の根を止められた。という事で厳しい処分が下されたものと言えます。
従来より中央青山は処理が早い事で有名。逆に言えばザルだとも一部言われていた事もあり事件そのものよりも、内部統制の問題が今回処分の大きな対象となったとも言えます。
■今後どうなる!〜動きの鈍い他監査法人と目ざといPWC〜
今後、1800社に及ぶクライアントは自分達の行き先を考えていかねばなりません。クライアント企業にとっても監査法人の変更は取締役会等の承認を経る必要もあり、そうとう大きな労力を伴います。また、他の監査法人も既に業務満杯で、実質中央青山の業務を引き継げるキャパシティがございません。と言う事で若干どんどん監査法人が切り替わるような変化がまだ起きてない所があります。
また監査法人が変わったせいで、諸々明るみになる事実も出てきそうで、コンプライアンスがしっかりしていなかった企業はかなりビクビクしているのではないでしょうか?
幾つか事実が明るみになっただけでも、相当ニュースになると思われる為、社会の混乱は避けられないと思われます。
そうした中でかなり混乱が予想される中、本日金融庁長官は「混乱も仕方ない」発言をし、間違ったままダラダラ行くよりは、一旦混乱したとしても正常化を進める方向を示しました。
そうした中、現在中央青山と提携しているPWC(プライスウォータ)が日本に新たに監査法人を設立する事を発表!
ごっそり中央青山の顧客を取るつもりだと思われますが、何ともタイミングのいい話だなぁと…ちょっと辟易。
ただPWCは海外ではトヨタやソニー等の監査を勤めており、こうした企業がグローバルに監査法人を統一化する流れは今後起きてきそうです。
■でも本当になんでこんなに厳しいの?〜竹中VS与謝野〜
これには風説がありまして、三井住友や中央青山は前の金融大臣・竹中さんの懇意会社として有名。それが与謝野馨さんに金融大臣が代わり、竹中新派外しを画策した。というのがもっぱらの噂です。
竹中VS与謝野の戦いは、最近日増しに強くなってきており、この影響をもろに受けた結果。と言えるのかもしれません…。
ついでですが、
山本一太議員が安部晋三応援歌を歌って、森前総理に起こられ、それでも「嫌だー俺は安部さんを応援するんだー♪」って言って当の安部さんを困らされている件、、、
正直、情けなく、ほんとどうかなぁ・・・と思ったりします。