2006年05月22日

◆本100冊 《日曜・プライベート.19号》/141日目

1年で100冊読めるよう、本をコツコツと読んでおります。いまいち進んでません。

ほぼ最後まで読んでいて放っておいた「楽天市場がなくなる日」と、同じくネット企業の凋落を描いた「虚妄の帝国の終焉 ネット革命の旗手、AOLの栄光と挫折」の2冊を読みきりました。

日本版、海外版。と言う形で両ネット企業を比較しながら、同じように抱えてきた困難を比較しながら読めて面白かったです。

本としてのできばえは圧倒的にAOLの方ですが。(「楽天」の本は若干著者の被害妄想気味の所もあって、もう少し客観的に記載されてると良かったなと。)
AOLの本はライブドア関係の本と一緒に読んでも面白いかもしれません。

簡単に内容を言いますと、"楽天市場がなくなる"の方は楽天=eCommerceの成功者というイメージとは逆に、その出店のほとんどが(8割ぐらい?)、買収した「旅の窓口」の顧客=つまりホテル・旅館であり、ほぼネット旅行代理店企業という位置づけである事
実際には楽天=安売りのイメージがあり、また手数料の高さから十分ブランドがある企業は自社でネットサービスを始めている事。等が問題として挙げられていました。

また、AOLの方はタイム=ワーナーを買収して、全くもって「ネットと放送の融合」が破綻し、シナジーも無いまま混乱のうちに、スティーブケースが退陣へと追い込まれている様が記載されています。
また楽天と同様に、実際はAOLも広告販売を泥臭くやる販売マンの存在が会社の鍵で、高いノルマを達成しようと販売マンの不正が多々起きる中で始まった、内部崩壊と内部矛盾が記載されています。

楽天にしろ、AOLにしろ、共に「ネットと放送の融合」を目指しながら、躓き、最終的には営業力で勝負。という中で、真にテクノロジー企業を目指したGoogleやYahooとの差が随分開き始めてきています。

2006年度目標「100冊読みます」


楽天市場がなくなる日

楽天が置かれている難しい状況が良く分かる本です


虚妄の帝国の終焉 ネット革命の旗手、AOLの栄光と挫折

AOLがどう崩壊していったか。ライブドアの凋落を踏まえて読むとなお面白い





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