2006年08月25日

◆神戸にて《土曜・最近気になる.32号》/236日

神戸に来ました。

風が本当に気持ちいいです。

4年間過ごした街です。震災を経験した街です。
市街部に至っては、本当に数年ぶりの訪問です。

震災の後街が綺麗になって、建物も大幅に変わりましたが、それでも
この神戸に流れる風は変わらないんだなぁ…と実感。

自分にとって大切なものが何か色々気づかせてくれます。

そんなこんなで午後友達の三木君と合流。
みんなで神戸大を訪問。

(↓神戸名物?「高速で玉を打ち合う卓球人形」で満喫する三木氏)
南京町








六甲台の校舎を久しぶりに訪れて、古い建物なのですが、
でもその凛とした何ともい得ない雰囲気・静けさが心に響きます。

今から12年も前に、ここを訪れて、その雰囲気に一目ぼれし、
どうしてもこの大学に来たい。そう思った高校生時代を思い起こしました。
(結果、受験も神戸大一本、併願無しでの受験に至った訳ですが。)

(↓神戸大の六甲台校舎)     (↓国文前のベンチ。よくみんなでたむろしました。)
神戸大神戸大2








その後、神戸大で僕が最も好きな場所へ。
大学時代には無かった場所ですが、神戸の街を切り取るように設計された
隠れたViewスポットです。
やっぱり風が気持ちよくて、肩を並べて思わず時を忘れて街を眺めていました。
たぶんこの風景は一生忘れないんだと思います。

その後自分が住んでいた新在家(六甲の阪神側)に行きまして、昔自分が
住んでいたマンションを久しぶりに訪問。
地震で無茶苦茶だった当時から比べて本当に綺麗に整備されていました。

当時阪神大震災の時、住んでいたマンションの上に、向かいの建物がかぶさってきて
入り口が塞がれ、通りも全部家が倒れて埋まっています。
その倒壊した家の屋根を伝って、大通りに出て行きました。
本当にみんながそれぞれ九死に一生を得るという経験をしていたのです。

大通りに出た時に、目に入ってきた景色はまだ忘れ難いものです。1月の冬空に
着るものも着ずに非難してきた人の山。倒壊した建物、阪神電車の高架も崩れ落ち、そして夜なのに街にともる灯り。それは家が燃え、ガソリンスタンドが爆発しているその炎なのですが、悲惨な現状に本当に人間の無力さを必死に感じた。そんな夜でした。

自分の友達は何とかみんな運が良く全員助かりましたが、一つ一つ友人宅を訪れる中で、燃え盛る自分の家を見つめる友人がいたり、その後もご飯も水も無い中で救援物資や炊き出しにみんなで並んだり、本当にここが日本なのかな・・・?って考えるようなそんな状況でした。

僕もそのマンションで玄関が前の家が被さっていて入れないので、塀をよじ登って部屋に入り、水もガスも電気も無い中で、朝公園に水を汲みに行って、冷水で体を拭き、トイレは外。道が塞がっていて最後の最後までライフラインの整備が遅れた地域でして毎日苦労したものです。

その場所に改めて年を取って訪れて、生きる事、生きている事は本当に素晴らしい事なんだと実感するのです。そして人生を全うする事の大切さを痛切に感じるのです。

そんな中で残りの友人も集まってきて、久しぶりにリング(新在家にある焼き鳥家)で、みんなで席を囲み、そして三宮に移動して、朝まで皆で色々語り合って過ごしました。何歳になっても嬉しい事も辛い事もみんな隠さず共有できる、そんな大切な仲間です。

自分自身を形成していったその過程を本当になぞったような、そんな神戸訪問になった次第です。

(↓ポートタワー)          (↓みんな)
ポートタワー夜

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この記事へのコメント

1. Posted by mayuko.m   2006年08月28日 20:20
懐かし過ぎる〜〜〜、神戸。
読んでたら、図らずもジーンと来ちゃって
コメントしてみました!

あの当時は、ハットリくんが社長さんになるなんて
想像もしてなかったけど、私がのほほ〜んと主婦してる間に
会社興して、いろんなこと考えて、感じて、悩んで、
いつも前向きにがんばってるハットリくんがここにはいて、
ほんと尊敬するわぁ〜。
これからも応援してるよん!がんばってね!!
2. Posted by 服部   2006年08月29日 12:33
服部です。

どもお久しぶり。たまにブログ読んでるよ。笑
立派に毎日主婦てしてるやん。

あの頃は本当に"ただ毎日が楽しかった"という感じで、丁度、中高での勉強等から解き放たれた開放感で、"ただそれだけでも毎日楽しかった。"んよね。

あれから大人になり、社会に出て、どんどん人は変わっていくし成長もするけれど、でも神戸に帰ったり、当時の仲間で会ったりすると、いつでも変わらぬ自分に出会えて自分自身を再確認できる。

悩んだりしても、それさえしっかりしていれば、何か大丈夫な気がするし。

懐かしいね、ほんと。当時出会えた仲間のみんなにいつまでも感謝してるよ。

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