2006年09月24日
◆天王洲にて《日曜・プライベートとか.36号》/266日
今日は会社で仕事です。
こんなに天気いいのに…。服部の最近の山川と言えば"資料の山と情報の海"。
うん。とっても殺風景。
なかなか素敵なアウトドア満喫です。
とか言いつつ天気がいいので車で出かけてみたり。水辺は風が吹いて気持ちいいです。
でも、花粉症がひどくなった気も…。くしゃみと鼻水止まりません。目も真っ赤です。今、ブタクサの季節なんですよね。
(↓ブタクサ。良く空き地とかで見かけますよね。すごい名前です。)
ちなみに日本といえば杉花粉なのですが、アメリカはこのブタクサが花粉症の中心です。だいぶん野草が生える地域が日本ではなくなってきて、野草花粉症は聞かなくなってきましたが、結構対生が強い種でして、かかるとてこずります。アメリカかから来た外来種ですので、この種を服にくっつけてやってきた北米人をただ恨めしく思う今日この頃。
さて、最近、重松清さんの「疾走」がいい。とブログで書いてましたら、結構周りで皆様読んでくださいまして、やっぱり「すごい!」とみんなと共感中です。(→服部書評)
そんな中、またいい小説に出会いました。
「夜のピクニック」
2006年度目標「100冊読みます」
夜のピクニック
日本本屋大賞受賞作品
昨年?の本屋大賞受賞作品なんだけど(今年はもちろんリリーさんの「東京タワー」です。本屋大賞とうのは、芥川賞とか直木賞で選ばれた本があまり売れない事から発端して、売り場の現場からベストセラーを作ろう!という呼びかけから、全国の書店の書店員が自分がお客様にお奨めしたい本を投票で選ぶ賞です。素敵なコンセプトですよね。)、、、
で、じわじわと人気が上がり今もなおベストセラーの本作品。映画化もされます。(映画のHP→「夜のピクニック」。「どうしてこんなに特別なんだろう。」というキャッチフレーズが好きです。)
この本の後書きにある書評が良くて、
通常名作は長年の月日を経て、多くの層に支持されながら誕生してくるものである。
しかし、ために新作にて既に名作という本がたまに出てくる。昔で言えば村上龍の「限りなく透明に近いブルー」、村上春樹「ノルウェイの森」。最近で言えばリリーフランキー「東京タワー」等
この本は正に、新作にて名作である。
という事が書いてあります。
確かにいい。全くもって起伏の無いストーリーなんだけど、それがとってもリアルで、誰にとってもあるような会話、気持ち、経験で、主人公達の姿が自分の思い出や記憶と一緒にすっと染み渡ってくる訳です。
ストーリーとしては朝出て、昼、夜と1日ずっと歩き続ける。そんなある伝統的学校行事を通して、その参加者の高校生達の心の成長をそっと追いかけていくような本な訳です。1日の中で、丸一日歩き続けるという苦行の中で自分と向き合う瞬間があったり、友人と語りあう中で普段見えない友人の一面を見たり。最後には自分の心に精一杯素直に生きていこうとする、そういう瑞々しさ、すがすがしさがあふれ出ている事を感じて、自分もそれに力を得るような本です。
個人的に素敵なのは、本のところどころに出てくる、リュックを背負った高校生の黒塗りのイラスト。これが、妙に新鮮なんですよね…。
大人になって仕事や社会に揉まれる中で、ふと大切な自分を見失った時。
是非読んでもらいたい1冊です。
こんなに天気いいのに…。服部の最近の山川と言えば"資料の山と情報の海"。
うん。とっても殺風景。
なかなか素敵なアウトドア満喫です。
とか言いつつ天気がいいので車で出かけてみたり。水辺は風が吹いて気持ちいいです。
でも、花粉症がひどくなった気も…。くしゃみと鼻水止まりません。目も真っ赤です。今、ブタクサの季節なんですよね。
(↓ブタクサ。良く空き地とかで見かけますよね。すごい名前です。)
ちなみに日本といえば杉花粉なのですが、アメリカはこのブタクサが花粉症の中心です。だいぶん野草が生える地域が日本ではなくなってきて、野草花粉症は聞かなくなってきましたが、結構対生が強い種でして、かかるとてこずります。アメリカかから来た外来種ですので、この種を服にくっつけてやってきた北米人をただ恨めしく思う今日この頃。
さて、最近、重松清さんの「疾走」がいい。とブログで書いてましたら、結構周りで皆様読んでくださいまして、やっぱり「すごい!」とみんなと共感中です。(→服部書評)
そんな中、またいい小説に出会いました。
「夜のピクニック」
2006年度目標「100冊読みます」
夜のピクニック
日本本屋大賞受賞作品
昨年?の本屋大賞受賞作品なんだけど(今年はもちろんリリーさんの「東京タワー」です。本屋大賞とうのは、芥川賞とか直木賞で選ばれた本があまり売れない事から発端して、売り場の現場からベストセラーを作ろう!という呼びかけから、全国の書店の書店員が自分がお客様にお奨めしたい本を投票で選ぶ賞です。素敵なコンセプトですよね。)、、、
で、じわじわと人気が上がり今もなおベストセラーの本作品。映画化もされます。(映画のHP→「夜のピクニック」。「どうしてこんなに特別なんだろう。」というキャッチフレーズが好きです。)
この本の後書きにある書評が良くて、
通常名作は長年の月日を経て、多くの層に支持されながら誕生してくるものである。
しかし、ために新作にて既に名作という本がたまに出てくる。昔で言えば村上龍の「限りなく透明に近いブルー」、村上春樹「ノルウェイの森」。最近で言えばリリーフランキー「東京タワー」等
この本は正に、新作にて名作である。
という事が書いてあります。
確かにいい。全くもって起伏の無いストーリーなんだけど、それがとってもリアルで、誰にとってもあるような会話、気持ち、経験で、主人公達の姿が自分の思い出や記憶と一緒にすっと染み渡ってくる訳です。
ストーリーとしては朝出て、昼、夜と1日ずっと歩き続ける。そんなある伝統的学校行事を通して、その参加者の高校生達の心の成長をそっと追いかけていくような本な訳です。1日の中で、丸一日歩き続けるという苦行の中で自分と向き合う瞬間があったり、友人と語りあう中で普段見えない友人の一面を見たり。最後には自分の心に精一杯素直に生きていこうとする、そういう瑞々しさ、すがすがしさがあふれ出ている事を感じて、自分もそれに力を得るような本です。
個人的に素敵なのは、本のところどころに出てくる、リュックを背負った高校生の黒塗りのイラスト。これが、妙に新鮮なんですよね…。
大人になって仕事や社会に揉まれる中で、ふと大切な自分を見失った時。
是非読んでもらいたい1冊です。