2006年10月01日
◆経営に終わりはない《日曜・プライベート.37号》/273日
今日は会社で仕事をしつつ、ようやく一冊の本を読み終わりました。
「経営に終わりはない」 By 藤沢武夫
2006年度目標「100冊読みます」
経営に終わりはない
本田技研を本田宗一郎と二人三脚で育てた、藤沢武夫さんの自伝
弊社の監査役をいただいています、株式会社RCF社長の藤沢さんからお借りした本なのですが、中身が濃くて何度も同じ所を読み返したりして、なかなか読み終わらずにやっと今日完了しました。(長い間お借りしていてすいません。)
本田技研を本田宗一郎と共に世界的企業に育て上げた副社長・藤沢武夫さんの自叙伝的経営本です。最後には二人で一緒に引退します。
本田技研は創業者本田宗一郎が独断で創り上げてきたように語られる場合もあるが、実質的には藤沢武夫という名経営者の強いリーダーシップの中で、初めて本田宗一郎の夢や先見性、Visionが花開いていく訳です。
例えばWikiペディアでは下記のような記載があります。
―日本においてはカリスマ経営者がいたからといって、その企業が必ずしもビジョナリーカンパニーになるわけではなく、その経営者は”個性あるオーナー”や”中興の祖”として終わり、ビジョンが引き継がれ、そのビジョンが更に会社の発展に寄与することは少ない。ホンダの場合には米国MBAの教科書にも載るほどのグローバルに認められたビジョナリーカンパニーとなったのは、本田の個性よりも藤沢の姿勢に負うところのほうが大きいとも言えるだろう。―
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%B2%A2%E6%AD%A6%E5%A4%AB" より作成
この二人の二人三脚によってホンダは"ホンダ"になっていく訳でして、今も語り継がれる真のプロ経営者でございます。
プロ経営者にとって大切なものがスキルや経験だけではなく、同じく志や信念、そして人をとことん愛す力が必要なのだと良く分かります。
例えば本書の中で、エキスパートへの期待が記載されています。
ホンダの専門職制度を作った際の話で、三角形型のピラミッド組織ではなく、長とか役職ではなく、個々人がエキスパートとして誇りを持って集まる組織。そこに無尽蔵の知恵が生み出される。という事です。
私も全く同感で、弊社でも意図せず同じく"フェロー"という制度で、全員が役職を持たずにフェロー(=専門性高い仲間達)を称しています。
志を同じくして、それぞれが専門性を研鑽し合い、自分の夢を達成していく。
そうした個々人の強い思いが、イノベーションを産む力になると信じるからです。
また、本書の中で本田宗一郎がお金も無いのに、「トイレを水洗にし石鹸を置いた」という事が記載あり藤沢武夫さんが感動した旨が記載あります。働く人を最優先に考えての事なんですよね。「企業は人」なのですから。
そして全然レベルが異なりますが、僕もオフィス探しの際トイレに異様に苦労したのを思い出しました。条件は「小さいオフィスなんだけど、、、トイレが共用部にあり、男女別であり、ウォッシュレットであること。」
と言うといろんな人から「何故そこにこだわる???」とかなり不思議がられ、不動産屋からも、そんな物件は無い。
と何度も断られ続けたものですが、、、
いくら会社が小さくても、スタッフや開発のメンバーにトイレ掃除をさせたくない。情け無い思いをさせたくない。開発に絶対集中して、自分の夢だけに夢中になってほしい。という気持ちがあった訳です。
小さくても仲間同士の仲良し集団と、「企業」との明確な差を自分達でも持ちたいとも思いました。それがトイレ一つ、モノの購入や会計決算にも繋がっていく訳です。
大げさかもしれませんが、こういった所は意外で重要な会社の基盤になっていくと思っていますし、改めて今回の本を読んで確信した気がしました。
さて突然話がスモールになったので、戻すと、本書で一番自分にとって"学び"になった部分は「たいまつは自分で持て」というメッセージです。
流通網を当時全国の自転車屋に広げて二輪用エンジン供給を行っていたホンダが、スズキに流通網を奪われて、成長の抑制を余儀なくさせられた反省から、自社の流通網や、自転車ではなく、一体型のオートバイを作り上げていく過程で、藤沢武夫が持った"モットー"です。
他人の力を借りて会社を大きくするのは簡単だけど、そこに運命を委ねてしまう。苦労してでも自分でコントロール出来る体制作りに全力を尽くす事それが企業を強くする。というメッセージです。
これは非常に僕の心にもともし火を照らした言葉です。私達もたいまつを自らかかげて、道を切り分けて進んでいきたいと思います。
最後に藤沢武夫さんの最後のメッセージから編集して転記
語り継げる人生を
いちばん大事な事は、自分たちは何をしてきたかということ。
金なんてものは、いつかなくなる。
自分のやったことを語り継げるような人生を送る事が大切だ。
以上
さて、今日で30歳という年が終わります。
あっという間の1年でした。
何から何まで全ての事が変わった。そんな激動の1年でした。でもこの激動は次の年への鼓動であり、胎動である。
そんな風に力強く思うのです。
昨年同日12時に、それが消える瞬間を見下ろしてた東京タワーを、今日は下から見上げながら。
今年も東京タワーに願いを掛けて、その灯が消えた時、自分の中にその灯が移り動いたたような。そんな期待・希望感が心の中に宿りました。感動しました。
こうして今年も人生に1つ年齢を加える大切な瞬間を、昨年と同様恒例行事でしっかりと過ごす事が出来ました。身が引き締まる思いです。
今日夕食時に感じた、多くの大切さや、日ごろの感謝、暖かいモノ。そういったことを噛み締めつつ、同時にこのタワーの光りをを見ながら、仕事への思いをたぎらせている訳です。そうした自分の心のを照らす灯火を今日からの日々にも大切にしていこうと誓う。そんな1日でした。
今年1年も頑張りましょう。
「経営に終わりはない」 By 藤沢武夫
2006年度目標「100冊読みます」
経営に終わりはない
本田技研を本田宗一郎と二人三脚で育てた、藤沢武夫さんの自伝
弊社の監査役をいただいています、株式会社RCF社長の藤沢さんからお借りした本なのですが、中身が濃くて何度も同じ所を読み返したりして、なかなか読み終わらずにやっと今日完了しました。(長い間お借りしていてすいません。)
本田技研を本田宗一郎と共に世界的企業に育て上げた副社長・藤沢武夫さんの自叙伝的経営本です。最後には二人で一緒に引退します。
本田技研は創業者本田宗一郎が独断で創り上げてきたように語られる場合もあるが、実質的には藤沢武夫という名経営者の強いリーダーシップの中で、初めて本田宗一郎の夢や先見性、Visionが花開いていく訳です。
例えばWikiペディアでは下記のような記載があります。
―日本においてはカリスマ経営者がいたからといって、その企業が必ずしもビジョナリーカンパニーになるわけではなく、その経営者は”個性あるオーナー”や”中興の祖”として終わり、ビジョンが引き継がれ、そのビジョンが更に会社の発展に寄与することは少ない。ホンダの場合には米国MBAの教科書にも載るほどのグローバルに認められたビジョナリーカンパニーとなったのは、本田の個性よりも藤沢の姿勢に負うところのほうが大きいとも言えるだろう。―
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%B2%A2%E6%AD%A6%E5%A4%AB" より作成
この二人の二人三脚によってホンダは"ホンダ"になっていく訳でして、今も語り継がれる真のプロ経営者でございます。
プロ経営者にとって大切なものがスキルや経験だけではなく、同じく志や信念、そして人をとことん愛す力が必要なのだと良く分かります。
例えば本書の中で、エキスパートへの期待が記載されています。
ホンダの専門職制度を作った際の話で、三角形型のピラミッド組織ではなく、長とか役職ではなく、個々人がエキスパートとして誇りを持って集まる組織。そこに無尽蔵の知恵が生み出される。という事です。
私も全く同感で、弊社でも意図せず同じく"フェロー"という制度で、全員が役職を持たずにフェロー(=専門性高い仲間達)を称しています。
志を同じくして、それぞれが専門性を研鑽し合い、自分の夢を達成していく。
そうした個々人の強い思いが、イノベーションを産む力になると信じるからです。
また、本書の中で本田宗一郎がお金も無いのに、「トイレを水洗にし石鹸を置いた」という事が記載あり藤沢武夫さんが感動した旨が記載あります。働く人を最優先に考えての事なんですよね。「企業は人」なのですから。
そして全然レベルが異なりますが、僕もオフィス探しの際トイレに異様に苦労したのを思い出しました。条件は「小さいオフィスなんだけど、、、トイレが共用部にあり、男女別であり、ウォッシュレットであること。」
と言うといろんな人から「何故そこにこだわる???」とかなり不思議がられ、不動産屋からも、そんな物件は無い。
と何度も断られ続けたものですが、、、
いくら会社が小さくても、スタッフや開発のメンバーにトイレ掃除をさせたくない。情け無い思いをさせたくない。開発に絶対集中して、自分の夢だけに夢中になってほしい。という気持ちがあった訳です。
小さくても仲間同士の仲良し集団と、「企業」との明確な差を自分達でも持ちたいとも思いました。それがトイレ一つ、モノの購入や会計決算にも繋がっていく訳です。
大げさかもしれませんが、こういった所は意外で重要な会社の基盤になっていくと思っていますし、改めて今回の本を読んで確信した気がしました。
さて突然話がスモールになったので、戻すと、本書で一番自分にとって"学び"になった部分は「たいまつは自分で持て」というメッセージです。
流通網を当時全国の自転車屋に広げて二輪用エンジン供給を行っていたホンダが、スズキに流通網を奪われて、成長の抑制を余儀なくさせられた反省から、自社の流通網や、自転車ではなく、一体型のオートバイを作り上げていく過程で、藤沢武夫が持った"モットー"です。
他人の力を借りて会社を大きくするのは簡単だけど、そこに運命を委ねてしまう。苦労してでも自分でコントロール出来る体制作りに全力を尽くす事それが企業を強くする。というメッセージです。
これは非常に僕の心にもともし火を照らした言葉です。私達もたいまつを自らかかげて、道を切り分けて進んでいきたいと思います。
最後に藤沢武夫さんの最後のメッセージから編集して転記
語り継げる人生を
いちばん大事な事は、自分たちは何をしてきたかということ。
金なんてものは、いつかなくなる。
自分のやったことを語り継げるような人生を送る事が大切だ。
以上
さて、今日で30歳という年が終わります。
あっという間の1年でした。
何から何まで全ての事が変わった。そんな激動の1年でした。でもこの激動は次の年への鼓動であり、胎動である。
そんな風に力強く思うのです。
昨年同日12時に、それが消える瞬間を見下ろしてた東京タワーを、今日は下から見上げながら。
今年も東京タワーに願いを掛けて、その灯が消えた時、自分の中にその灯が移り動いたたような。そんな期待・希望感が心の中に宿りました。感動しました。
こうして今年も人生に1つ年齢を加える大切な瞬間を、昨年と同様恒例行事でしっかりと過ごす事が出来ました。身が引き締まる思いです。
今日夕食時に感じた、多くの大切さや、日ごろの感謝、暖かいモノ。そういったことを噛み締めつつ、同時にこのタワーの光りをを見ながら、仕事への思いをたぎらせている訳です。そうした自分の心のを照らす灯火を今日からの日々にも大切にしていこうと誓う。そんな1日でした。
今年1年も頑張りましょう。
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この記事へのコメント
1. Posted by mm-oo 2006年10月03日 13:36
当日東京タワーは夜10時まではピンクリボンキャンペーンの関係でピンク色でしたね!
綺麗でした〜〜
綺麗でした〜〜
2. Posted by 服部 2006年10月03日 19:07
僕が下に行った時はもう普通の色でした。当日ずっとピンク色だったみたいですね。
写真とか撮られましたか?
ネットで調べたらもう1回ピンク色のチャンスがあるみたいです。
10月7日みたいです。
写真とか撮られましたか?
ネットで調べたらもう1回ピンク色のチャンスがあるみたいです。
10月7日みたいです。