2006年10月17日

◆東京新聞にてソニーを語る《火曜・ニュースの視点.39号》/285日目

火曜日はニュースに関する考察です。(火曜日ニュースの視点

今日の東京新聞朝刊24面の特報記事として、ソニーが特集されています。

題名 思い出せ井深精神 「PC電池問題 問われるソニー」 

現在PS3の欧州での販売延期リチウムイオンバッテリーの回収等が相次ぎ、回復の過程にあったソニーの業績がまた赤信号を灯し始めています。

そんな中ソニーにエールを送る二人の人物が東京新聞の企画にメッセージを寄せていまして、一人はソニーの創業時から井深さん、盛田さんと付き合いを古くしてきた鳥居さん。そしてもう一人はソニーを昨年退職し、新たな創業精神でベンチャーをスタートさせた人物。

そうそれが僕です。

少し抜粋

昨年末にソニーを退職してネット関連の>ベンチャー企業「コネクティ」を立ち上げた服部恭之社長(三一)は、

確かに状況は厳しいが、必ずしもソニーの技能や能力が落ちた事ではない −」

今でも僕はソニーマン。会社は去ったがいつも井深さんならどうするか考えて行動する。ソニーの財産はその精神にこそある」とエールを送る

等(詳細は紙面でご確認下さい。)

少し恐縮ではありますが、ソニーのOBに話を聞きたいと言う事でご連絡頂き、簡単にソニーに馳せる思いを話しました。



前回ソニーを辞めてベンチャーを選択した人々の会として、Sony OB/OG Miracle Entrepreneurの会(SOMENの会)の紹介致しましたが、実際にソニーを辞めた人間の多くが、「ソニースピリット」を自分の仕事・人生の方針となおしています。

僕自身もソニーに8年いて最も学んだのはその「働く姿勢

伝えたい事があれば多少困難な企画でも会社はいつでも応援してくれたし、僕自身もその期待にいつも応えようとしていた。とってもそれは暖かく、刺激のある関係だった。

そして「社会に、世の中の発展に貢献する事」これが正に井深さんの考えの原点ではなかっただろうか?

終戦後の焼け野原から、技術立国を目指して目指した理想は、ソニーの発展に留まらず、ソニー商品を持つ人々の笑顔や、その商品企画の過程から生まれる技術の日本産業へのフィードバックであった筈。


きっと僕自身はその精神は今も尚ソニーに脈々と受け継がれいてると思うし、僕自身
が新規事業を最後に担当していた時も、中々企画が完成し切れない中、経営陣は厳しくも暖かい目で、ずっと僕らの挑戦を見守ってくれていた。

中々新規事業にお金を割ける状況では必ずしも無かった時期に、その挑戦を応援してくださいました。
それはきっと「世の中を変えたい。」という思いが、伝わっていたからだと思う。
本当に感謝しています。

僕自身もそうした世の中に貢献していく事を信念として、分野は異なれど、いつもソニースピリットを大切に今後も進んで行きたいと考えています。


バッテリーの問題は確かに今後さらに深刻化する可能性もあり、一寸先が見えない状況ですが、この状況を打破するのは、やっぱり商品だと思う。

商品にメッセージを込めて、人に愛される商品をきちんと贈りだしていく事で、顧客はソニーの挑戦を応援してくれる。

ネットサービスには「永遠のβ(ベータ)」という言葉がありますが、常に顧客ニーズを汲み取って商品を柔軟に変更していく意味である。もちろんネットだから改良しやすいという点はありますが、企業そのものにもきっと完成は無い。ソニーはいつまでも永遠のβ(ベータ)であり、いつまでもとっても大きな永遠のベンチャーなのだと願う訳です。

多少赤点とっても、落第しそうになっても、無邪気で新しいモノに目をキラキラ輝かせながら、野原を駆け巡る。そんな永遠のヤンチャなKidsで、いて欲しい。

そしてソニーの方々だと今もなお話す事が多いですが、やっぱり技術者はとっても優秀だし、スタッフの人々も本当にいつまでもかっこいいソニーマンです。

だから、マスコミで騒がれている程ソニーの業績回復を心配していないし、むしろ業績回復云々よりも、絶対新しく面白い商品を生み出してくれる事を信じているし楽しみにいつもしている次第です。


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