2009年03月22日

◆ヤッターマンについて深く考える《プライベートとか.09-06号》/1150日

本日は日曜日ですが労働ーです。

それはさておき、昨日は休みを取りまして映画見ました

何見たか。

ヤッターマン

はい。

「なんで又そんな幼稚なアニメを・・・」と

と思うかもしれませんが、

いいえ。

これは全く幼稚なアニメではございません。

実写版

と言うことだけでなく、

映画として

作品として


クオリティが高い!

日本映画ここに極まれり!

の世界なのです。

正直是非大人な人々に見てほしい。
自分の中で三本の指に入る名作です。これは。

(↓「映画 ヤッターマン」)
ヤッターマン







理由として

1.ノスタルジックが喚起される。
  小さい頃ヤッターマンを見て育った頃の色んな思い出もリンクして
  何だか古いアルバムを見ているような気分になる深い作品です。

2.芸術度が高い
  出てくるロボット、ドロンボ一家の基地、戦地等の完成度が異様に高い。
  全くチャチさを感じさせない、ディテールにこだわりにこだわった
  迫力ある映像。

3.ストーリーがいい
  お涙、友情、笑い、毒など、見ている層が大人であっても飽きさせない
  凝った演出の数々。(実際にはアニメの中でもそのギャグや毒は盛り込まれて
  いた訳だが大人になってから見ると割と理解出来る。)
  アニメで100話もあるような話しを2時間にまとめる訳で、結構大変だったと
  思うのですが見終わってみると本当に良く無理なく纏まったと実感出来ます。

と言う事で見終わった後の爽快感や満足度が異様に高い訳です。
出演者も本当に適役で、ヤッターマン1号の櫻井翔君、ドロンジョ役の深田恭子本当にはまり役。そして間違いなくこの映画を引き締めた助演男優賞はボヤッキーの生瀬勝久が演技上手すぎる。完全にボヤッキーそのものです。

(↓ドロンボ一味)
ドロンボ一味





絶対見て損は無い映画です。これは。いや日本人で僕ら世代は必ず見るべき映画かと。そしてこのクオリティは必ず海外に輸出しても成功出来ると思う。
是非海外に出してほしい。

全く何年経っても色褪せない、日本人が作り出すアニメの世界。
敵役ですら何だか暖かい。この日本人独特の心情は、我々の宝です。

あまりに熱が入ったので長くなりすぎなので、別ページに分けて
映画というよりヤッターマンの凄さや、ヤッターマンが現代の我々の社会にどう
関係するのか。という考察を記載します。

追記はこちら↓より


まず、ヤッターマンですが
1977年から1979年までの2年間108回放送されました。

何がすごいって、2年の間ずっと同じパターンの究極のマンネリ化。

つまり
基本的にはたった4つのドクロストーンを集める為に108回下記を繰り返すのです。

----------------------------
1.ドロンボが行動を起こす
・ドクロベエがドクロストーンの在り処を示し指令を出す
・ドロンボ一味がロボット作る為に詐欺まがいの商売をしてお金を集める
・この資金を元にロボットを作る。

2.ヤッターマン出動・必ずオモッチャマに発見され、ヤッターマンに通報される
・ヤッターマン出動

3.ヤッターマンVSドロンボ
・ヤッターワンと、ドロンボのロボットが対決
・惜しい所で数々のポカミスによりドロンボ負ける

4.おしおき
・ドロンボがドクロベエにお仕置きされる
----------------------------

ほぼ時代劇と同じくパターンを繰り返しても全く見ている人を飽きさせない訳で
これがまずすごい。

そして何が一番すごいかって108回負けても、お仕置きされても、何度でも
復活してまたドクロストーンを狙う、ドロンボ一味の執念


何故彼らはそこまで頑張れるのか。何故彼らは諦めないのか。

その理解の為にもう少しドロンボ一味について知る必要がある。

まずドロンジョ

彼女は実は年齢24歳

会社生活では入社2〜3年目と言う所だろうか。
その若さで、部下2名を持ち一生懸命上司であるドクロベエに成果を出そうとする。

要は若さ故にとにかくガムシャラに頑張っている訳で、恋愛も遊びも捨てて
仕事に全てを費やし、そして手抜きの出来ない真面目な性格なのである。

多少女王様風の言葉と態度だが、それは仕方ない。何せ部下の2名は皆年上。
それぐらいやらないと上手く統制は取れない。

そして良く考えると毎回ロボットを作る為にビジネスを起こし、都度1000万〜1億
近く集めているのである。それも108回。彼女が集めた資金は100億近い訳で
ビジネスの才能も非常に高い。
かつそれを私利私欲に使わず、これも真面目さ故、特に贅沢をする訳でもなく
きちんと製品に全て投資、組織の為に頑張る訳である。
(しかも彼女の夢は普通に夫を待つ優しい奥様になる事である。)


そしてボヤッキー

彼は尊敬に値する。毎回違うロボットをとにかく1人で設計し開発する。
超天才である。こんな人間が周りにいるだろうか?いやいない。

彼は会津若松が出身地の25歳
元々うどん職人であったが夢破れ、彼女のハナちゃんを地元において東京に出稼ぎに来ているわけである。

彼も大切なものを地元において、東京で成功せねばならず必死である。

ただ彼の頑張りの源は、ドロンジョ様。
彼は往々にしてヤッターマンはどうでもいい。たぶんドクロストーンも。
ただ単純にドロンジョ様に褒められない。彼女を盛り立てたい。その一身で
何回負けてもめげずに頑張っている訳だ

(彼はその後会津に待たせたハナちゃんと結婚する事になる。)

最後はトンズラ。彼は実はこの一味の中で一番年上の大人30歳。
彼もヤッターマンもドクロストーンも実際どうでもいい。
彼自信は、ドロンボ一味の活動を意気に感じて、年上としてドロンジョ、ボヤッキーの頑張りを影ながら応援している訳だ。

そんなとってもけなげな3人。それがドロンボ一味。

最終回では、結局ドロンジョは献身的に尽くしてきたドクロベエが実は宇宙人で自分は騙されていた事を知る。

そして最後にはドロンジョはドロンボ一味を解散。それぞれの道で頑張るんだよ。と励まし、3人は三本に分かれた道を別々に分かれて解散していく。と言う切ない終わり方をする。

ただしその分かれた道は最後1本にまた繋がっていて、分かれた筈の3人がまた「あれ!?」と言って出会うであろう事は十分に示唆されている。

このラストシーンで見るものは「あぁ良かった」とホっとするのである。

そう。
ヤッターマンは最後ドロンボ一味の別れのシーンで終わるのである!
http://www.youtube.com/watch?v=qpnVQTRdRiQ

これは。。まるでドロンボ一味の為の話しではないか。ヤッターマンの方が時に脇役に見えてくる。

こうした悪者にも悪者なりの人生や、苦労が存在する事を示したアニメは
非常に日本人の心を掴んだ。

そこがヤッターマンのすごい所な訳であり、現代の組織や人間関係においても
大切な部分が色々隠されていると感じられる訳である。

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起業家ブログ(頑張って順位上げたし)




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この記事へのコメント

1. Posted by サクラコ   2009年03月27日 22:33
お疲れ様です。今夜が二回目の投稿です。
私も、渋谷で娘とヤッターマン観ました。 社長と同世代なので、私も映画で蘇ってくれて本当に嬉しかったです。
情熱ある素晴らしい映画ですよね。良き友、良きライバルが人を幸せにし、進化させると分かり易く教えてくれる映画です。WBCも心から痺れ感涙しましたが、ヤッターマンも同じ勢いありました。

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